しろいせいじんの日記

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【Steam】KARMA: The Dark Worldを遊びました!!ネタバレ注意!!

 

こんにちは、みやまです。

KARMA: The Dark Worldというゲームを遊びましたので、感想などを書いていきます。

 

 

ゲームの概要と世界観

AIによる超監視社会が常となった東ドイツでは、人の精神の中にまで他人が入り込んで捜査することができるようになっていました。

主人公ダニエル・マクガバンは、人の精神に入り込んで捜査を行うリバイアサン社思想局の職員です。

人の精神へ入り込むブレインダイブを繰り返しているうちに、自他との境界が分からなくなり、精神崩壊する職員もいるようです。そんな中でも、ダニエルは担当する事件の真相を追い求めていきます。

ブレインダイブした世界なのか、被告人の精神なのか、ダニエルの記憶なのか、はたまた現実なのか、境界があいまいとなった世界で何を真実とみるか…。ダニエルは事件の真相を追い求めていく中で、少しずつ自分の過去を思い出していきます。

 

1984年。勤勉であることだけが重視され、社会保障や福祉などとは縁のない社会です。

休むことなく働き、社会に貢献すること。疲労感や不安感を感じなくするために、薬物を使い、脳の手術をする。懸命に働くことが幸福なのである!

果たしてこの監視された強制的な社会では、どのような闇が渦巻くのか。

ジョージ・オーウェルの「1984年」という小説を読んだことのある人はより世界観をイメージしやすく、入り込みやすいかもしれません。テレスクリーン、文書の扱い、人々の閉塞した空気感…ディストピアな雰囲気がかなり近いと思います。

 

ざっくりストーリー整理と感想

ネタバレ注意!!!です!!!

個人的な解釈なので解釈違いがありましたらごめんなさい!!

 

物語の始め、ダニエルはどこかの病院らしき施設で目が覚めます。

そこで出会った謎の老人に、「奈落の底を通れるのはお前たちだけだ」「向こう側へのメッセージを」と言われ、これまた謎の機械に押し込められてダニエルは気を失います。

培養されている人間は何でしょうね…寂しかったのか、誰かを作ろうとしたのか、自分自身を増やそうとしたのか、最後まで見てもここは良く分かりませんでした。

 

現実世界、犯罪捜査のためにダニエルはリバイアサン社思想局の職員として、実際の犯行現場で証拠を集めたり、被告人へのブレインダイブを行ったりします。

思想局の職員の中には、ブレインダイブを繰り返すことで精神に異常をきたしている人もいるようです。

この他者への精神に入り込むことで自分自身の精神にも異常をきたすということが物語の中でも繰り返し触れられていて、ゲーム全体を通して現実世界か精神世界か、あるいは夢の中の話なのかと、ダニエル同様にプレイヤーも混乱させてくるような感じがして良かったですね。

 

ダニエルが担当する最初の被告人は、ウィンストン研究所に勤める「ショーン・メンデス」という男性です。

ブレインダイブにより、私たちプレイヤーもダニエルやショーンと共に、ショーン自身の人生を追体験していくことになります。

ショーンの人生は、ある事故によって脚を失い、職を失い、家族を失い、お金のために犯罪に走るというものでした。

結果的に、ショーンの行動は確かに犯罪であるけれども、娘と共に生きるために必要に駆られたものだったとしたら、悪いのは個人なのか、社会なのか。同様の犯罪が起きた場合に個人を罰し続けていくと、人々の幸福とは正反対の社会が強固に作られそうな気がします。

今の日本では少なくとも「健康で文化的な最低限度の生活が保障されている」ので、国から見捨てられ、切り捨てられる生活はほとんどイメージ出来ないくらい遠いものと思います。現代から見れば、ショーンの犯罪は防ぐことのできた犯罪だったと、善悪について考えさせられますね。

 

ダニエルはショーンの記憶を辿っていくうちに、彼の人生が変わってしまった障害の原因が「怪物」であることを知ります。これはどうやら精神世界の想像の産物などではなく、「ダセイン」を人体に投与した結果、生まれたもののようでした。

ダニエルは、怪物の研究者「レイチェル・ワイス」という女性に対し、ブレインダイブを試みます。

レイチェルは研究職以前、身体を売って生活費を稼いでいました。直接的ではないのに、生々しさを感じさせるグラフィックが続き、私の心が痛みます。

決して広くはない自宅、父親の軍人補助金が却下されたことを知らせる書類、娘を高く買ってくれる人を探す母親のメモ書き、散らかった台所とは反対に布団くらいしかない仕事部屋、この生活から逃げ出すための研究所への書類。殺風景な部屋と、もがき苦しむレイチェルの様子。

レイチェルはその後、研究所に就職し、「ルーカス」という理解者に出会ってお互いに惹かれ合うことになります。身体を売って過ごしていた地獄のような日々から抜け出し、愛する人と出会うことが出来た女性のつかの間の幸せ。本当に、つかの間だったのかなと思います。これもまた苦しい。

ルーカスはその後危篤に陥り、その命を助けるために再生能力を向上させるという「ダセイン」を投与されました。

「ダセイン」については正直完全には理解できなかったのですが、人体に投与すると再生能力が上がること、食べたものによって再生される部分が影響されることがストーリー中で明らかにされています。…代謝が良すぎて再生し続け、エネルギー消費が追いつかず、食事量が増えていくのでしょうか。

この辺りも整理がつかなかったのですが、ルーカスにダセイン投与→食べる量が増えてきた→ショーンがルーカスを見つけてしまい脚をもがれる→レイチェルにルーカスの意識を移植

つまり現実世界のルーカスの身体は既に処分されているということですかね…。身体は無いものの、意識だけがレイチェルの中で生き続けている状態。

ルーカスの研究は脳移植に関することのようだったので、脳の一部を移植したのかなと思ったのですが、そもそも「ダセイン」を投与されていたからこそ、ルーカスの意識をレイチェルに移植することが出来たと考えるべきでしょうか。ゲームの世界でも脳の移植技術はダセイン抜きには成立しないということなのでしょうか。

お互いの苦しみを、お互いの命を、文字通りお互いに共有できるようになったというのは、本当の意味で孤独ではなくなったということですよね。レイチェルの人生を思うと、これも1つの幸せだったのか?と思わざるを得ませんでした。

最期のきっかけを作り出したレイチェルの中に居るレイチェルの両親は、本当の両親ではなく、レイチェル自身が作り出した両親なのかなぁと思っています。

脳の移植が不完全であり、ダセイン抜きでは精神の共有(?)が出来ないとなると、本当の両親の精神ではなく、レイチェルが自分自身で両親の幻影を作り出してしまっていたのかなと…。

苦しいことも悲しいこともたくさん経験してきたと思いますが、死ぬときに独りではないということは、レイチェルにとって幸福だったのではないかと思います。

 

物語の終盤、ダニエルは自分の父親ブライアンが研究していた「ダセイン」に感染していることが分かります。リバイアサン社の洗脳により幼少時の記憶を消されていたようです。そして、一緒に暮らしていた姉のリサは「ダセイン」により超能力を獲得していたようで、ダニエルとコンタクトできるようになります。

この辺りも分かるようでイマイチ整理できなかったのですが、そもそもリサは現実世界に存在しているのでしょうか?しているけれど、今まで出てくることが出来なかったとうことなのか、ダセインの能力で普段はダニエルの精神世界にいるということなのか…そもそもリサの存在をどうイメージするかが難しかったです。

父ブライアンは、ダセインの超能力を持つリサが監視社会のAIに狙われていることを悟り、破壊できるウイルスをダニエルに仕込みました。

レイチェルとルーカスからも分かるように、ダセインには人と人との精神・意識をつなげることができる力があるようです。リサはそのダセインの力を超能力として使えるため、AIから更なる監視社会の強化のためにと狙われているようです。AIが人々の精神を監視することが出来るようになってしまう、ということでしょうか。

この辺りのストーリーですが、ダニエルをきっかけに監視社会を終わらせようとしているのは分かりました。ただ、その方法がイマイチ良く分からなかった…というのが正直なところです。ダニエルが死ぬと同時に発動するウイルスなら、父本人が死ぬ必要はなかったのではないか…??ショックで起動するようなウイルスなのか…??

最終章については、そもそも超能力はどういう能力なのか、リサはどんな存在なのか、現実なのか、精神世界の話なのか…この辺りが上手く整理できなかったので、終盤の物語は特に雰囲気で感じ取った部分が大きかったです。

リサはダニエルの精神世界にいる、忘れられたダニエルに会いに行きました。洗脳前の、ただひたすら頑張って耐えているだけのダニエル。物語序盤で、すっかり洗脳されてしまったリバイアサン社の職員であるダニエルを送り出したダニエル。

ここでようやく、序盤のあのシーンが、忘れられた自分(精神世界の中で時間だけが経ってしまった姿)が、唯一行き来できる自分(思想局の職員としての姿)に、現実でも思い出してもらえるよう依頼しているシーン、なのかなと思いました。

リサが超能力を発揮し、一家解散となったあの日からずっと、幼い日のダニエルは記憶を守ったまま精神世界で過ごしていた、ということなのでしょうか。洗脳により乖離したダニエルの精神はようやくここで統一された、そんな解釈をしています。ずっと孤独に頑張っていたダニエルが救われて良かったねという気持ちです。

 

リバイアサン社に捉えられて、おそらく色々な研究をされたダニエルとリサはダセインの能力の秘密を明かさないままその命を終え、父のウイルスによってAIを破壊した…という結末のようです。

こういった解釈でいいのか、イマイチ自信もありません。

ストーリーのディストピア感、世界観、全体に感じられる鬱々とした感じはとても好みで、とても面白かったです。

 

難しかったところ

端々にある収集品、クイズが結構難しかったです。閃くものもたくさんあったのですが、勘で何とかなったりならなかったりもして、何度かやり直しました。

何でクイズに漢字が出てくるのだという気持ちと、意外と単純に考えれば解くことが出来るのではという気持ちと、でも結局良く分からない!!という気持ちと、ストーリー解釈よりこちらの方が難しかったです。

ポンと閃くことが多かったのですが、画面とずっとにらめっこしていました。

アクション要素はそこまで大変なものはなかったのですが、ゲーム内であまり説明が無いのでやりながら覚えていくような感じでした。

初見のお母さん戦がめちゃくちゃ難しかったですね。

何度かやっていくうちに、カメラを覗くと水面が下がること、カメラを見なくても位置が分かること、光っているテレビの位置が重要であることなどが分かって来て、最終的には全実績解除できました。

ストーリーをしっかり楽しんで、実績解除もサクッとできたような気がします。

 

ということで、今回はKARMA: The Dark Worldの感想などを書きました。

個人的にはディストピア小説が好きで色々読んでいたのでとても好みの世界観とストーリーでした。面白かったです。ちょっとホラーかな?というくらいであまり怖さはなかったです。

章ごとにやり直しすることができ、収集品も確認できるので実績コンプリートもしやすいように思いました。

ディストピア好きにオススメです。